エアブラシのハンドピースとコンプレッサーについて

エアブラシの用具であるハンドピースとコンプレッサー。初めての方の機種選びにぜひ参考にして下さい。
(本記事に掲載している商品が販売中止品になる事もございます あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。)

ハンドピースの選び方

左側が精密描写、右側が模型・ホビー向き
塗料カップや口径の大きさが小さいものは精密描写に、大きい物は大作に向いています。
精密作業

長時間作業

手軽に試す

コンプレッサーの選び方

下にいくほどパワフルで、かつ静音のタイプになります。画像や名前をクリックすると詳細を御覧いただけます。
手軽に試す

本格的にトライ

静音で本格派

ハンドピースについて

エアーブラシのブラシの相当する用具がハンドピース。高速の空気流と絵の具を混合して、細いノズルから霧状に吹出す超精密な霧吹です。
精密機器だけに、取扱を誤ると思い通りに働いてくれなかったり、思わぬトラブルで作業がとまってしまいかねません。まず、エアーブラシの仕組みをマスターしておきましょう。
ハンドピースの仕組み
ハンドピースはコンプレッサー(またはエアボンベ)から送られる圧搾空気と、カップにいれた絵の具を、直径0.数ミリの細いノズル部分で混合して噴霧します。ここで最も重要な役割を果たしているのがニードルと呼ばれる先端が針のように細くとがった部品です。ニードルが適切な位置になかったり、曲がっていたりすると綺麗に描くことが出来ません。
噴霧の仕組み
レバーを押すと、高速でエアーが流れます。レバーを手前に引くとニードルとノズルキャップのあいだに隙間ができ、絵の具が高速のエアーに引きこまれて噴霧されます。
ハンドピースの使い方(ダブルアクションの場合)

コンプレッサーについて

ダイヤフラム型
  • ピストンの代わりにダイヤフラムというゴムパッキンを高速で振動させて、圧力を発生させます。
  • パッキンを約10mm位の幅で振動させるだけですので、小型でも高速で回転するモーターを使用すればよく、構造が簡単です。(毎分2,700回転)
  • 空気発生量は多いですが、モーターの回転トルクが小さいため、高圧になればなるほど、発生量は低下します。
  • 構造が簡単で安価です。
ピストン型
  • 自動車のエンジン同様、ピストンの振動幅で圧力を発生します。ダイヤフラムに比べ、比較的中速でも回転トルクが大きく、ピストンの摩擦に耐えられます。(毎分1,700回転)
  • ピストンで圧力を生じるため、高い圧力が得られます。
  • 圧力に負けない回転トルクを必要とするため、モーターも高価になります。
  • ピストン型には、オイルレス式とオイル式があります。小型のものではシリンダーとピストンの型が小さいのでテフロンパッキンが使われており、オイルを必要としないオイルレス式となっています。
  • 大型のコンプレッサーは、シリンダーとピストンの型が大きく摩擦も大きくなるため、常時、潤滑油で焼付けを防いでおり、オイル式になっています。
エアータンクの仕組み
エアータンクがあれば鬼に金棒
コンプレッサーは常時モーターが回転しており、ピストンの動きによるエアーの脈動によって、精密な線を引く場合、点線になることがあります。
エアータンクがあれば、一度タンク内にエアーをプールしますので、タンク内のエアー自体がクッションとなってエアーの脈動を吸収し、水分の少ない安定したエアーによって均一な線が書けます。
タンクは自動スイッチ付きで、タンク内圧力が一定圧になると自動的にON/OFFを繰り返しますので、常に一定圧の使用出力で使うことが出来ます。
エアータンク付きコンプレッサーラインナップ

エアーフィルターについて

エアーフィルターのしくみ
エアフィルターはクリーンなエアづくりの必需品
エアーフィルターはエアー中の水分やホコリを取り除く働きをしますので、水滴の混入によるトラブルを防ぎ、安定してスムーズなブラッシングができます。
ミストセパレーターは、通常のエアフィルターでは除去の困難なエア中の微細なオイルミストや、0.3μ以上の微粒固形物も完全に取り除き、クリーンなエアを供給できます。エアーフィルターと併用してお使いください。
エアフィルター&ミストセパレーターラインナップ